真昼のほたる

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ロマサガ宴ネタシナリオ

○ クリスタルパレス・広間
  クリスタルパレス広間。豪華な食事に大
  勢の人々。壇上にナイトハルト。その横
  にグレイ、クローディア、ジャミル、ア
  イシャ、アルベルト。

ナイトハルト「ここにいる諸君は実に幸せだ。
 伝説、いや、神話となるべき英雄達を、そ
 の目に焼き付けることができるのだから。
 そう。彼らは戦神ミルザをも超えた。紛れ
 もない、生きた神を諸君は目の当たりにし
 ているのだ!」
群衆「うおぉー!!」
男「戦神グレイ!!」
女「万歳!万歳!」

  大盛り上がりの広間。額に手をつき、た
  め息をつくグレイ。ジャミルをちらと見
  て。

グレイ「…これだから来たくなかったんだが?
 …ジャミル。」
ジャミル「(群衆に手を振りながら)何言っ
 てんだグレイ最高じゃねーか。そーだもっ
 と俺様を褒めろ。讃えろ。崇め奉れ!!」
グレイ「チッ…」
アルベルト「まあまあグレイさん。世界中の
 人々がわたくしたちの帰りを…」
グレイ「お前は黙ってろ。アルベルト」
アルベルト「(笑顔でけろりと)ご機嫌なな
 めですね。」
グレイ「……(怒ってる怒ってる)」

  アイシャとクローディア、三人の様子を
  嬉しそうに見て顔を見合わせ、笑う。

ナイトハルト「静粛に、諸君!神の御言葉を
 賜ろうではないか!」

  ある程度静まるが、興奮覚め遣らぬ様子
  の広間。

ナイトハルト「さあ、グレイ」
グレイ「…お前達の茶番に付き合う気はない」
ナイトハルト「ははは。お前らしい。…では」
グレイ「(では、と同時)ジャミ」
ジャミル「(同時)じゃー俺が!」
グレイ「フッ」

  ジャミル、壇上の真ん中へ。

ジャミル「野郎ども!!俺たちは見事サルー
 インをぶっ倒し!!マルディアスに帰って
 来たぜ!!!」
群衆「うおぉー!!」
ジャミル「今夜はとことん笑え!喰え!歌え!
 踊り明かせ!!生き残ったことを思い知る
 がいいぜ!!!」
群衆「うおぉー!!!」
グレイ「…戦神が聞いて呆れるな」
アルベルト「まあまあグ」
グレイ「お前は黙ってろと言ったはずだ」
アルベルト「グレイさん…速すぎます…」

  ナイトハルト、ジャミルの隣へ。

ナイトハルト「諸君!御言葉の通りだ!さあ、
 宴だ!!」

  それぞれ思い思いに宴を始める群衆。

ナイトハルト「さあ、君達も自由に楽しんで
 くれ」
アイシャ「ありがとうございます、殿下!」
ジャミル「(おでこに手かざして)あ!ホー
 クとバーバラ発見!」

  遠くで既に赤い顔のホークと、ホークの
  グラスにお酌するバーバラ。

アイシャ「え?どこどこォ」
アルベルト「シフさんも一緒みたいです」

  豪快に笑ってホークをバシバシ叩いているシフ。

ジャミル「行こうぜ!」
アイシャ「うん!」
アルベルト「生き残ったことを思い知るとし
 ましょう!」
ジャミル「へへ!」

  ジャミル、アイシャ、アルベルト、ホー
  ク達の方へ。アイシャ、走りながら振り
  返って。

アイシャ「グレイとクローディアも早く早くぅ!」

  微動だにしないグレイとクローディア。

グレイ「…だ、そうだ。どうする?」
クローディア「こういう場所はあまり好きで
 はないの。」
グレイ「…フ。だろうな」

  グレイ、テーブルのワインと、二つのグ
  ラスを手に取る。

グレイ「出よう」

  クローディア、微笑む。

 * * *

ホーク「とうとうやっちまったな、おめぇら!」
バーバラ「きっと帰ってきてくれると思って
 たよ」
ジャミル「とーぜんでしょう!」
アイシャ「ホークもバーバラも元気だった〜?」
バーバラ「もちろん。どう?ジャミルと仲良
 くしてた?」
アイシャ「(だらしなく笑う)えへへ…」

  アルベルトの背中をバシバシ叩くシフ。

シフ「初めて見た頃はここまでの男とは思い
 も寄らなかったよ!本当にたいしたもんだ!」
アルベルト「げほ、ありがとうございます、
 シフさん…!今日(こんにち)のわたくし
 が在るのもシフさんが助けてくれたからこ
 そ…!本当に、」
シフ「(グラスを差し出し)四の五の言って
 ないで飲みな」
アルベルト「あ…!(受け取って)いただき
 ます!」

  ジャミル、きょろきょろ。

アイシャ「どうしたのジャミル?」
ジャミル「グレイとクローディアは?」
アイシャ「あれ?(きょろきょろ)」
ジャミル「ったぁく。主賓のクセに空気読め
 ねぇのなーアイツら」
ホーク「(吹き出して)グレイが空気を読む
 だあ?面白ぇこと言うなよジャミ公」
バーバラ「うふふふふ。ま、二人にしてあげ
 なよ」
ジャミル「そーだな」
バーバラ「あら、あっさり」
ホーク「ジャミル。酒の肴に聞かせろや。神
 話になる戦いってヤツをな」
ジャミル「へへっ。任せとけって!」


○ クリスタルシティ・噴水
  グラスに注がれるワイン。噴水もワイン
  も赤い月と銀の月の光を受け、美しく輝
  く。
  グラスを持つグレイとクローディア。

クローディア「新しい戦神に――かしら?」
グレイ「…フッ。酒を飲むのに理由など必要
 ない」

  クローディア、微笑む。
  グラスを合わせるグレイとクローディア。
  クローディア、一口飲んで空を見上げる。

クローディア「エリスの月もアムトの月も綺
 麗ね…」

  グレイ、クローディアを見て、空を見上
  げる。

グレイ「(ボソッと)…お前ほどではない」
クローディア「(少し驚く)まあ、ありがと
 う。どうしたの?珍しいのね」

  グレイ、ワインを多めに飲み込んで目を
  逸らす。

グレイ「…忘れろ」

  クローディア、グレイの顔を覗き込んで
  微笑む。

クローディア「いいえ、忘れないわ。絶対に」
グレイ「…フン」

  グラスのワインを飲み干すグレイ。


○  クリスタルパレス・広間
  イスの上に立ち、身振り手振りをつけて
  話をするジャミル。
  アイシャ、うっとり聞いている。

ジャミル「その時だ。サルーインの攻撃でオ
 イラとアイシャを残してみんなが倒れちまっ
 たんだ!怖がるアイシャの前に立ってオイ
 ラは悠然とこう言った!アイシャ!俺がサ
 ルーインの相手をする!お前は落ち着いて
 一人ずつ回復するんだ!!」
ホーク「おいジャミ公。もういいぞ飽きた」
ジャミル「なにいぃ!?バカゆーなよホーク!
 本番はこっからだぜ!!」
アイシャ「あたしは聴いてるよ、ジャミル!!」
ジャミル「…お前一緒にいたじゃん…」

  ホーク、アイシャにワイングラスを差し
  出す。

ホーク「アイシャ!おめーちゃんと飲んでる
 か!?」
アイシャ「え!?飲めないよそんなの!」
ホーク「いーから飲めってよ。気持ちいいぜぇ」
バーバラ「ホーク。あんた飲みすぎだよ。聞
 くことないからねアイシャ」
ジャミル「いいじゃん。ちょっとくらい飲ん
 だって。今日は特別なんだからさ」
ホーク「そのとーり!ったぁくうっせぇよな
 あババアバーバラ」
バーバラ「(ただならぬ笑顔)もう一回言っ
 てみる?ホーク」
ホーク「う、ウソだって」

  アイシャ、グラスをじっと見つめる。
  思い立ってグラスを持ち、イスの上に立っ
  て手を挙げるアイシャ。

アイシャ「アイシャ、飲みマス!」
ホーク「いいぞ、アイシャ!!」
バーバラ「あっこら!ちょっともージャミル!!」
ジャミル「えっオイラ!?」

  アイシャ、ゴクゴク一気飲み。

ホーク「お〜!!いいぞいいぞアイシャ!!」

  バーバラに殴られるホーク。
  グラスを持ったまま固まるアイシャ。

ジャミル「お、おいアイシャ…」
バーバラ「もう、いきなり一気なんて無茶だ
 よ」

  アイシャ、ふらっとバランスを崩す。

ジャミル「アイシャ!!」

  ジャミル、倒れこむアイシャを抱きとめ
  る。持っていたグラスが落ちて割れる。

ホーク「(頭掻きながら)…あー…」

  バーバラに殴られるホーク。

ジャミル「アイシャ!おい、しっかりしろよッ」
アイシャ「…んんん…」

  ジャミル、アイシャの頬をぺちぺちたた
  く。アイシャ、目をゆっくり開ける。顔
  は真っ赤。

ジャミル「アイシャ!ああよかったぁ」
アイシャ「ジャミル…?」
ジャミル「大丈夫か?気分どうだ?」

  アイシャ、ジャミルに抱きつく。

アイシャ「ジャミル〜!」
ジャミル「うわわわわ!?」

  ホークとバーバラ、ビビる。

アイシャ「ジャミルスキスキ〜」
ジャミル「あ、あ、アイシャ、こ、こ、」
バーバラ「よ…酔うとああなるんだ…」
ホーク「…よかったなあ、ジャミル」
ジャミル「な、なんとかしてくれよっ」

  ホークとバーバラ、無視。
  ジャミル、アイシャにひっつかれたまま
  アルベルトとシフの元へ。

ジャミル「あ〜る〜べ〜る〜と〜」
アルベルト「うわ!!ジャミルさん!!いく
 ら相思相愛だからってこんな公衆の面前で!!」
ジャミル「ちっ違うんだよ。こいつが酔って」
アイシャ「ジャミル〜ジャミル〜」
シフ「男なら自分でなんとかしな!!」
ジャミル「…ハイ。」
アルベルト「シフさん…」

  ジャミル、アイシャにひっつかれたまま
  ズルズルと外へ。

アイシャ「ねえジャミルぅ。あたしのこと好
 きぃ?」
ジャミル「(頭真っ白)え、え、ええと」
アイシャ「(涙ぐんで)嫌いぃ?」
ジャミル「いやッ!!じゃなくてっ」
アイシャ「やっぱりファラが好きなんだあ」

  ジャミルにひっついたまましくしく泣き
  始めるアイシャ。

ジャミル「アイシャーー!!しっかりしてく
 れーーッ!!」


○ クリスタルシティ・噴水(グレイたちの反対側)
  噴水(グレイたちの反対側)に着くジャ
  ミルとアイシャ。

アイシャ「(気持ち悪そうに)ジャミルぅ…
 うぷ」
ジャミル「大丈夫かよアイシャ」

  噴水の水溜りに吐くアイシャ。ジャミル、
  アイシャの背中をさする。

アイシャ「……」

  アイシャ、だんだん我を取り戻していく。
  赤い顔がみるみる青くなる。

アイシャ「あ…あた…あたし…」
ジャミル「大丈夫か?」
アイシャ「やだーーーーーーーーっ!!!」

  アイシャ、走り去る。

ジャミル「アイシャ!!……(頭を掻く)」


○ クリスタルシティ・噴水(グレイたち側)
クローディア「帰って来て良かったわ」
グレイ「…こういう場は苦手じゃなかったの
 か」
クローディア「ええ。でも、あなたがミルザ
 と同じように語り継がれるのは嫌だったか
 ら」
グレイ「…そんなことか」
クローディア「大切なことよ」
グレイ「…フン…」

  二人の顔が近づいていく。
  アイシャが走ってくる。

アイシャ「キャーーーーーーーーーー!!!」

  顔を逸らすグレイとクローディア。

アイシャ「ぐ、グレイ、クローディア!ここ
 にいたんだ!」
グレイ「(少し不機嫌)…どうした」
クローディア(グレイ…少し不機嫌かしら)
アイシャ「大変なの、大変なの〜!!」
グレイ「何がだ」
アイシャ「もー、もー、あたしってば、あた
 しってば!!」
グレイ「………(怒ってる怒ってる)」

  ジャミルが走ってくる。

ジャミル「アイシャー!」
アイシャ「あわわわわっ…」

  グレイ、逃げようとするアイシャの腕を
  掴む。

ジャミル「アイシャ落ち着けよッ」

  グレイ、抵抗するアイシャをジャミルに
  引き渡す。

グレイ「何があった」
ジャミル「な、なんでもねーって。わりぃ、
 邪魔したっ」
アイシャ「あっ!!あたし邪魔しちゃったの!?」
グレイ「……別に」
クローディア「……(微妙な微笑み)」

  そそくさと退場するジャミルとアイシャ。

アイシャ「(ジャミルに手を引かれて遠ざか
 りながら)ごめんなさーい!」

  嵐が過ぎたように静かになる。

クローディア「…ふふっ」
グレイ「…どうした」
クローディア「生き残ったことを思い知るっ
 て、素敵ね」
グレイ「…ふ…」

  二つの月を見上げるグレイとクローディ
  ア。

グレイ「…悪くない」


○ クリスタルシティ・路地裏
  ジャミルがアイシャの手を引いたまま、
  路地裏へ。
  アイシャ、繋がれた手をちらちら気にす
  る。
  ジャミル、それに気づいて手を離す。

ジャミル「あ、ゴメン」
アイシャ「ゴメン」

  目を逸らして固まる二人。

ジャミル「……」
アイシャ「……」
ジャミル「…落ち着いたか?」
アイシャ「う、う、うん」


○ ジャミルとアイシャの回想
アイシャ「ジャミルスキスキ〜」
アイシャ「ねえジャミルぅ。あたしのこと好
 きぃ?」


○ クリスタルシティ・路地裏
ジャミル「…………」
アイシャ「…………」

  沈黙に汗が止まらない二人。

ジャミル「あ、アイシャ」
アイシャ「ハッ、ハイッ」
ジャミル「えーと、えー…そうだ、グレイた
 ちでも覗きに行かね?」
アイシャ「えっ、の、覗くの!?」
ジャミル「面白えネタ掴めそーじゃん」
アイシャ「でっでも…」
ジャミル「えーと、え〜…」
アイシャ「……」
ジャミル「……」

  さらに汗だくの二人。

アイシャ「あ、あの二人、二人のとき何話し
 てるか気になるよね…」
ジャミル「だっ、だろ?行こうぜ」


○ クリスタルシティ・噴水
ジャミル「いたいた」

  噴水の影からグレイとクローディアを
  そっと覗くジャミルとアイシャ。
  グレイとクローディア、熱いキスを交わ
  している。

ジャミル「……」
アイシャ「……」
ジャミル「広間に戻るかあ!」
アイシャ「うっ、うん!!」

  逃げる二人。


○ クリスタルパレス・広間
  汗だくでホークたちの元に戻るジャミル
  とアイシャ。

バーバラ「遅かったね。心配したよ」
ホーク「大丈夫かアイシャ?」
アイシャ「う、うん…」
バーバラ「どうしたの?二人とも顔真っ赤」
ホーク「…ジャミルお前…」
ジャミル「ななななんだよ!!オレは何もッ」
ホーク「ふーん…」

  アイシャ、真っ赤な顔でホークをたた
  く。

ホーク「いて?」
アイシャ「(ぽかぽかたたく)ホークのバ
 カッ」
ホーク「いててて、なんだよオイ」
アイシャ「いろいろ!!」
バーバラ「あはははは、いーぞアイシャ〜」
ホーク「バーバラてめ…」
ジャミル「お、おいおいアイシャどーしたん
 だよ…」

  アイシャ、ジャミルをきっと睨む。
  ジャミル、ビビる。
  アイシャ、ジャミルにコブシを上げてプ
  ルプル。

ジャミル「…?」
アイシャ「もーっ!!」

  アイシャ、逃げる。

ジャミル「……」

  ジャミル、固まる。

シフ「いいかいアルベルト。生きてく強さっ
 てのはねえ…」

  アルベルト、寝てる。


おわり〜?今まで以上にまとまんなくてごめんなさい;


グダグダだなあ…後半が。ノリが。
アイシャに酔わせてジャミルにベタベタして後悔させてみたかっただけ;
グレクロの会話は多少吹き替え版のような不自然さがあったほうが素敵だと思う。

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